あなたが「夢」を見ている間、実際には何が起こっているのか?
今回はこの件について、出来るだけ詳しく説明したいと思います。
ある日、あなたは午後11時に就寝し、翌日の午前7時に起床する、つまり8時間の睡眠をしたとします。
私のサイト「霊的故郷」の「人体とは?」の中で私は、睡眠中の人間は肉体から幽体が抜け出して(幽体離脱して)幽界にいる事を説明しました。
http://www.reitekifurusato.net/p/02/003.html
また、「界層図」の中で、幽界ではより高い物質周波数の幽体で活動する為に、意識レベルが変わる事も説明しました。
http://www.reitekifurusato.net/p/02/007.html
意識レベルが変わるという事は、「思考スピード」も変わるという事であり、仮に思考スピードが2倍になると、2倍の速さで物事が考えられるようになる為に「時間が伸びる」、つまり地上の1時間で2時間分の活動が出来るようになるという事です。
もちろん意識レベルが変われば、単に時間が伸びるだけではなく、記憶出来る「容量」も2倍に増えます。
これをコンピューターで例えると、「CPUの演算処理が速くなる」と同時に「メモリーの容量も増えた」、という事になります。
それでは実際に寝ている間、時間はどの程度伸びているのでしょうか?
地上にはいろいろな霊レベル(霊格)の人達が同時に住んでいる為、霊的成長度も人によって様々です。
今回初めて人間に転生したばかりの魂の人は幽界に戻っても思考スピードはせいぜい2〜3倍程度なのに対し、聖人と呼ばれているような魂の成長した人の場合は、それが100倍程度になっていたりする。
また、その人が幽界や霊界のどの界層に移動したかによっても、時間の進み方は変わります。
それは、速い物質周波数の界層に住んでいる人は、それ以下の遅い物質周波数の界層であれば、どこへでも自由に行ける為です。
しかし、今回は解りやすく説明をする為に、この値を私のサイトの「界層図」の天国レベルに合わせて、「10倍」という事にしたいと思います。
つまり、平均的な人の場合、幽界では地上の8時間の間に、80時間分、つまり「3日と8時間分」の精神活動をしているという計算になります。
ここで少し余談ですが、実はトランス状態に入っている人や通常の幽体離脱をしている人の場合でも、これと全く同じ様な現象が起きています。
通常、霊レベルの高い人がトランス状態に入った場合、速い思考スピードで行動出来るので、短時間に物凄い量の活動が出来るようになります。
例えば、通常なら2時間掛けなければ仕上がらないはずの小説が、本人は別に普通のスピードで書いているつもりなのに、仕上がって時計を見てみたら、たった15分しか経っていなかった、というような現象が起きたりします。
このトランス状態の時、他の人がその人を見ると、まるで早送りをしたように手が物凄いスピードで動いているのを目撃しますが、もちろん本人は別にいつものスピードの感覚で小説を書いている訳です。
逆に、霊レベルの低い人や、未熟な霊に意識を合わせた場合は、これと逆の現象が起きて、15分しか時間が過ぎていないと思っていたのに、実際には2時間も経っていた、というような現象が起きたりもします。
霊能者の中には、「トランス状態に入ると必ず時間は早く過ぎる物なのだ」と指摘する方がいらっしゃいますが、これは本人の霊レベルが低い為に幽体が幽界の下層界(地獄等)にいる為か、下層界の自縛霊や未熟霊、宗教霊の憑依を受けている為に時間が縮んでいて起こる現象である、という事を理解して頂きたいと思います。
自縛霊にとっては、「300年の時間が経過していても、本人は数日の出来事のように感じている場合がある」というのが、何よりの証拠です。
自縛霊は意識レベルが低い為に、地上での体感時間が縮んでしまうのです。
また、「夢は絶対に自分の思い通りにはならない物なのだ」と述べている霊能者もいますが、これもおかしな話で、「ダスカロス」のように霊能者の霊レベルが高くなると、毎日見る全ての夢が「明晰夢」となり、夢の中でも地上と同じく、あるいはそれ以上にハッキリとした意識を保つ事が出来て、夢の中でも自由に行動出来るようになります。
「夢は自由にならない物なのだ」と言っている霊能者は、自ら自分の霊レベルがまだまだ低いレベルである事を証明してしまっているのです。
話を元に戻して、あなたがある日寝ている間に実際にした行動を、具体的な例を上げて説明してみましょう。
●午後11時 あなたは幽体離脱をして幽界にある我が家に帰り、地上活動中に失われた生命エネルギーを補給する為に、20時間程(地上時間で2時間程)休みます。
その間、守護霊と一緒にお茶を飲みながら、物質界での今日1日の反省も合わせて行ないます。
●午前1時 20時間程休んだあなたはすっかり元気を取り戻し、今度は幽界にある自家用車で30時間程旅行をします。
●午前4時 30時間後、旅先に美しい公園があり、サイクリングが出来る事を知ったあなたは、公園の駐車場に車を停めて、サイクリングをする事にしました。
ただ、公園と言ってもそこは幽界の公園ですので、敷地は日本の1つの県よりも広かったりします。
あなたは時々休みながら公園を1周する事にしました。
途中のコンサート会場で3時間程歌や演奏を聞いたり、川で遊んだりしながら、合計20時間程をここで過ごします。
●午前6時 再び車に乗り換えて幽界のある街についたあなたは、そこで前世で親しかった友人達と出会い、10時間程を一緒に過ごします。
●午前7時 友人達とカラオケをしている時、急にトイレに行きたくなり、あなたは目を覚ましました。
さて、これらの記憶容量は膨大な物で、とても肉体の脳の中に入り切れる量ではありません。
この夢の全ての記憶容量をCD(700MB)に丸々入っているデータとすると、脳でこの夢を覚えられる容量は、たった1枚のフロッピーディスク(1MB)分の容量にしか過ぎません。
そこで、幽体が肉体に戻った瞬間、記憶に歪みが生じ、これらの記憶が次のように書き換えられました。
・あなたは自動車を運転してドライブを楽しんでいたはずなのに、いつのまにかハンドルが自転車の物に変わっていて、自分が自転車に乗っている事に気付きます。
・と思ったら、今度はあなたは川の中に入って遊んでいます。
・遠くから、誰かの歌声が聞こえているようです。
・水を掬い、水が冷たいなあと思っていたら、その水がいつの間にかカラオケマイクに変わっています。
・そのマイクであなたが「顔の思い出せない人達」とカラオケで歌を歌っている時に、あなたは急にトイレに行きたくなり、目を覚ましました。
これが、あなたの夢が支離滅裂で辻褄が合わない「本当の理由」です。
シルバーバーチ曰く、
夢を見ている間も出来ごとの関連が普通とは変化しています。
肉体につながれている時よりも出来ごとが速く経過するのはそのためです。
「シルバーバーチの霊訓」5巻P48より
この「出来ごとが速く経過する」というのは、地上の時間のスピードと比較して、「速く経過する」という意味です。
トランス状態で小説を書いた人の所で御説明しました通り、夢の中で行動している本人自身は、いつものスピードと全く同じ感覚で動いているのです。
【追伸】
■そもそも「時間」とは、魂が「意識活動をしている状態」の事ですので、本来は人が何も考えなければ時間は全く進まず、万人に当てはまる決まった時間経過という物は存在しないはずなのですが、「唯一の例外」として、「物質界」だけは、「大霊」が特別に「万人に当てはまる一定の時間」を刻んでくれているのです。
それはなぜかというと、まだ幼い魂は自分で時間を上手く刻む事が出来ない為、皆さんが「時間演奏」という名の「拍」を上手に刻めるように、「大霊」が「物質界」にだけ「メトロノーム」(楽器を演奏する際、テンポを合わせる為に使う振り子のような音楽用具)を用意してくれていて、私達はその「メトロノーム」の事も「時間」と呼んでいる訳です。
つまり、私達が「物質界」に転生しなければならないのは、「各自が時間を上手く刻めるようになる為の練習をする為」という目的もある、という事です。
「霊界通信」で、亡くなった人がよく、「あの世には時間が無い」と言っているのは、正確には「あの世には大霊のメトロノームが無い」という意味で言っているのです。
■「時間」について、なかなか正しい認識が出来ない理由の1つに、「同じ言葉を同じ文章内で別の意味で使用している」という問題があります。
つまり、「時間」という言葉を、
1. 意識活動をしている状態
2. 大霊のメトロノーム
この「2つ」の意味を「1つ」の言葉で使用してしまっている為に、混乱が生じてしまう訳です。
なので、「時間」という言葉が出て来た場合は、その文章の前後関係から、「どちらの意味で使用しているのか」を、きちんと見極める必要があるでしょう。
■夢の中で起こった出来事は、人が亡くなってしばらくすれば、生まれてから死ぬまでの全ての夢を、圧縮して歪んだ情報ではない「本来の情報」のまま、「全て」思い出す事が出来ます。
なので、「ああっ! あの出来事は肉体の脳の記憶ではこんな風に歪んでいたのか!」とか、「あの夢はこの出来事とこの出来事がくっついて出来てたのか!」などと、思い出して楽しむ事が出来ますw
夢の中で芸能人に出会う夢は、その殆どが自分の欲望等が立体映像化した「主観的な世界」での出来事ですが、中には少ないですが、本当に「幽体離脱した芸能人本人」に会っている場合もあるとは思います。
また、出会ったのがアニメのキャラクター等の架空の人物の場合、もちろん基本的には全て「主観的な世界」での出来事ですが、中にはもしかしたら、あなたの守護霊や類魂がコスプレして出て来た「客観的な世界」での出来事の場合もあるかもしれませんw
夢の中で出会った芸能人が本当に「幽体離脱した芸能人本人」だったのかどうかも、真面目に生きて亡くなれば、全て思い出す事が出来ます。
■トランス状態に入っている間の記憶も、日々の利他行為を行なう事により霊レベルが上がれば、夢が徐々に「明晰夢」になっていくのと同時に、少しずつ思い出せるようになります。
しかし、こういった霊能力の成長は「不食」の霊能力(シルバーコードから徐々に栄養が摂取出来るようになっていく霊能力)の成長と同じく、遅々とした物ですので、変化が実感出来るようになるには何年もかかるでしょう。
ただ、全ての能力や霊能力は来世への「持ち越し」が可能ですので、現世で十分な成長が出来なくても、その努力は決して無駄にはならず、来世では今まで到達出来た技能レベルと霊レベルからスタートする事になります。 |