地獄少女(怨み・呪い)


「あなたの怨み、晴らします」



もし、この世界に本当に地獄流しのシステムがあったなら、きっとこの世界の人間は、一人もいなくなってしまうでしょう。

なぜなら、怨みの感情をまだ完全にコントロール出来ていない幼稚な霊が修行に来る世界が、この「現世」(幼稚園児界)だからです。

あらゆる人間に怨みや妬みの感情を抱かないでコントロール出来る人ならば、もはやこの現世に転生する必要は無いので、進化霊が何かの使命があってやって来たというような特別な場合を除き、そんな人は現世には最初から存在しないのです。

あらゆる人間に怨みを抱かないとは、具体的にはあなたの愛する恋人、愛する家族、愛する両親、愛する子供を殺した相手でさえも、相手に憐れみは感じても、絶対に怨まないでいられるという事です。



霊界の進化した霊は、当然誰一人としてそんな感情は抱きません。



なぜならば、進化した霊は皆、肉体は霊が着ている一時的な洋服に過ぎない事を十分悟っているからです。

現世では、肉親を殺された遺族は犯人を怨んだり憎んだりするのは当然だという風潮がありますが、それは「とんでもない間違い」です。

憎しみの感情が強いと、その遺族はその感情のせいで死後極楽浄土へは行けず、地獄を彷徨う事になってしまうのです。



「人を呪わば穴二つ」



これは、呪った本人も死ぬので墓穴を二つ掘りなさいという単純な意味ではなく、本当は加害者と呪った被害者遺族の双方が双方とも地獄に落ちるという意味なのです。

その部分において(注1)、この「依頼者も一緒に地獄に流される」という地獄流しシステムは、正に的を得ていると言えるでしょう。



注1 その部分においてと書いたのは、地獄流しシステムは怨まれた相手が例え無実でも地獄に流されてしまうのに対し、実際は怨んだ相手が無実の場合、地獄に行くのは怨んだ本人のみであるという意味。



地獄少女とは



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