ちょっとスピリチュアルな短編小説 Vol.34 「スピリチュアル & スピリチュアリズム B」
待ち合わせた喫茶店へは時間より少し早めに行ったのだが、加藤さんはすでに来ていて、禁煙席に座って待っていた。
「すみません、お待たせしました。」
「やあ、思ったより早かったですね。」
挨拶をしたのはいいけれど、何から話そうかドギマギしてると、加藤さんの方から切り出してくれた。
「僕に聞きたいことって何だろう。
僕は自称スピリチュアリストだから、スピリチュアリズム以外の話
だとうまく話せないと思います。」
「スピリチュアリズム? スピリチュアルじゃないんですか?」
「同じように考えている人が多いようだけど、僕にとっては違う
んです。
共通するところは多いけれど、違う部分があるんですよ。
僕の中では、スピリチュアルはニューエイジと同じなんです。」
「ニューエイジ? って何ですか?」
「前にベトナム戦争があったでしょ。
日本は直接関与しなかったけれど、酷い戦争でした。
アメリカの若者の間で反戦運動が盛んになって、戦争で世の中を
良くすることはできない、という声が上がってきたんです。
その人たちは独特な服装と生活形態をしていたので、
ヒッピーと呼ばれるようになったんですけどね。
そのヒッピーたちは、現代の政治体制とか、物質消費主義にも
反発して、自然の中での自由で人間的な生き方、精神世界を求めて
広がって行ったんです。
その象徴となったのが、ミュージカルの『ヘアー』とか、書物の
『カモメのジョナサン』だったんです。
スピリチュアルというのは、そうしたヒッピーたちから始まったと
言われています。
キリスト教の形骸化した古い教えを捨てて、宗教に頼らずに、
自由で新しい精神世界を求めたところから、ニューエイジって
名前が付けられたらしいんですが。」
「へえー、そうなんだ」
「ニューエイジから始まって、それから裾野がどんどん広がって、
スピリチュアルというのはすごく幅が広くなっていったんです。
チャネリングもそうだけど、オカルト、リーディング、オーラ、
ソウルメイト、潜在能力の開発、自己啓発、ヨガ、占星術、
パワーストーン、パワースポットなど、数えきれないほどの
分野に広がって、科学で証明できないことは全部スピリチュアル
と言われるようになりました。
そういう意味では、宗教もスピリチュアリズムもスピリチュアル
だと言えます。
とにかく、すごく幅が広いんですよ。」
「そうなんですか。」
「とは言いつつ、最初に言ったように、僕はスピリチュアリスト
ですから、“スピリチュアリズム”が“スピリチュアル”と同じに
見られるのには、ちょっと抵抗があるんです。
僕の中では決定的に違うんですよ。」
「何が違うんですか?」
「似ているというのは、違うということだというのは分かりますよね。
精神世界を求めることとか、死後の世界がある、霊性を開発する、
というのは同じなんだけど、根本的なところが全く違うんです。
ひと言でいうなら、スピリチュアルは『利己』で、スピリチュア
リズムは『利他』、というところかな。」
「もう少し詳しく教えてもらえますか。」
「スピリチュアルは、自分の幸せを追及していく思想だから、
自分たちが自由で開放された人生が送れればいいんです。
つまり、地上人生が中心です。
死後の世界のことを言っていても、自分が行く死後の世界が
中心なんです。
それに、アクエリアスがどうのこうの、宇宙人がどうのこうの、
インディゴがどうのこうのと、荒唐無稽で根拠のない話も
多いんです。」
「スピリチュアルの本を何冊か読んだんですけど、掴みどころの
ない感じを受けたのは、そういうことだったんでしょうか。」
「そうだと思います。
それに、スピリチュアルというのは、自分にとって都合の良い
現世利益を求めるものが多いんですよ。
だから、スピリチュアル詐欺とか霊感商法なんてのが後を絶た
ないし、騙される人も多いんです。」
「確かに、霊感商法で騙される人って多いみたいですね。」
「パワーストーンを知ってますよね。
運気が上がるという石を日本人全部が持ったら、
日本が変わると思いますか?
ホームレスに金運が上がる石をたくさんあげたら、ホームレス
から抜け出せると思いますか?
石で抜け出せるぐらいなら、石がなくても抜け出せるはずです。
パワーと名がつくものは、だいたい欲望パワー、邪霊パワーでも
あるんです。
人間の持つ欲望に、邪霊とかイタズラ霊、未熟霊などが
引き寄せられて来るんですよ。」
「あ、あのう・・・私、パワーストーンを買いました。
パワースポット巡りもしました。」
「それで何か変わりました?」
「パワースポットに行った時は、失くしたと思っていた時計が出て
来たのですごく喜んだんですけど、目に見えて良いことはそれっ
きりです。
今思えば、他は何も変わってないような気がします。」
「だいたい、パワースポットというのは、邪霊とかイタズラ霊が
関与するからパワーがあるんです。」
「邪霊というのは悪いことをするんでしょ。
でも、時計が見つかったということは、邪霊じゃなくて、
善霊の力じゃないんですか?」
「邪霊とか未熟霊でも、それぐらいの力はあります。
むしろ、そうやって目先の利益をもたらすことで信じさせて、
あとで一気に落とすのが常套手段なんですよ。
ギャンブルの世界に、ビギナーズラックというのがあるでしょ。
あれです。
だいたい、善霊は地上の1か所にはタムロしないし、
目先の利益は害になることを知っているから、最初から
与えたりしないんです。」
「じゃあ、チャネリングとかリーディングというのはどうですか?」
「“類は友を呼ぶ”、という言葉がありますね。
チャネラーは、自分の魂とほぼ同等か、それ以下の霊しか
呼べません。
チャネリングの内容を聞けば、チャネラーの魂の段階が分かって
しまいます。
リーディングは、霊能者がイメージで見たことを言葉にしますから、
事実かどうかは本人にもわからないと言います。
それぐらい、不確かなものなんですよ。」
「そうなんだ・・・
そんなことに興味を持ってハマった私って、ダメ人間ですね・・・」
「ダメ人間とかそういうのじゃないです。
段階だと思ってください。
小学生と大学生を比べて、小学生はダメ人間で、大学生は良い
人間だと思いますか?
そうじゃないでしょう。
唯香さんはスピリチュアルを体験したから、次に進めるんです。
人はいろいろな体験を経て、次に進んで行きます。
もし間違いだと気が付いたら、それを認識して次に進み、
自分の体験を他の人の成長に役立ててあげればいいんです。
僕はそう思ます。」
「よかったー、私は今、成長する段階にいるってことですね。」
「唯香さんに限らず、僕も含めて、どの人も永遠に成長するための
段階にいるんです。
ただ、どの段階にいるかは人それぞれで、年齢は関係ありません。」
「加藤さんが言っていること、なんとなくわかります。」
「それと、よく言われる“自分を愛する”とか“自分を信じる”
という抽象的な言葉もスピリチュアルの特徴なんです。
“自分を愛せない人が他人を愛せるはずがない”ってよく言う
でしょ。
摂理からするとね、それは逆なんです。」
「え? 逆なんですか?」
「ええ、逆なんです。
本当は、他人を愛せるから、自分をより愛することができるし、
他人の価値を認めることで、自分の価値も認識できるんです。」
「なるほど・・・」
「会社でもそうだけど、発展している会社は、先に外に目を向けて、
自社の内部を固めることは後回しにします。
なぜかと言うと、外に目を向けていると、必然的に内部の欠点が
明らかになり、その欠点を補おうとして団結心が強くなって内部も
充実します。
でも、社内ばかりに目を向けていると、外には目を向けなくなる
から、社内の欠点ばかりが見えてきてしまって、それを無くそうと
躍起になります。
すると、発展するどころか意見が対立して、分裂して衰退して
しまうんです。
今の民主党とか自民党と同じですよ。」
「良くわかります。」
「勉強だって同じです。
自分一人で勉強しているより、他の人に教える方が理解が進むし、
何倍も学習が進むのを体験したことはないですか?」
「あります! あります!!
自分一人で勉強したことって、時間が経つと忘れてしまうけど、
人に教えたことって、ずっと頭の中に残ってます。
それに、人に教えようと思うと、頭をフル回転しなくてはいけ
ないし、人に教えているようで、自分の方が勉強になってました。」
「そうなんです。
それに、教えていると自分の学習の弱いところがわかってくるから、
そこも強化できるしね。
愛される人より、愛する人の方が、何十倍も成長できるんです。
“利他”の素晴らしさは誰でも体験しているし、至る所で証明できる
事実なんです。」
「そうかあ、私も体験してたってことですね。」
「それと、“スピリチュアル”と“スピリチュアリズム”では、
目的が違うんです。
スピリチュアルは、自分を浄化すること、自分の運勢が上がること、
健康とか友情とか金運とか、恋愛運がよくなることを願っています。
結局は現世利益が中心だから、ご利益宗教と大して変わらないん
ですよ。
「ご利益宗教と変わらない・・・ですか・・・」
「もちろん、中には素晴らしい精神世界を語っている人もいるし、
素晴らしい書物もあります。
そういうのはご利益宗教より遥かに素晴らしいですよ。」
「スピリチュアルの人の中には、利益を度外視して、他の人を浄化する
ために動いている人もいるんじゃないかと思うんですけど。」
「思うんですけど・・・ということは、確認したわけではないと
言うことですね。
まあいいです。
もし、自分の現世利益を度外視して、人の浄化の手助けをして
いる人がいるとしたら、その人はスピリチュアリズムの領域に
いる人です。」
「なるほど、そういうことですか。」
「それに、スピリチュアルでは、苦労とか苦難は不幸だという認識に
なります。
ところが、スピリチュアリズムでは、『苦しみは試金石』と考えて
います。
順風満帆に行っている時に学べることはほとんどないけど、
苦しみから学ぶことの方が圧倒的に多いですから、たくさん
学んだ人ほど幸せだとも言えます」
「私は今まで、苦しいこととか悩みがなくて、金銭的にも友達にも
恵まれていることが幸せだと思っていたけど、
そうじゃないってことなんですね。」
「いや、友達に恵まれていることは幸せだと思いますけどね。
ただ、どんな友達に恵まれているかにもよりますが。」
「あ、それはそうですよね。」
「僕の言いたいことは、“スピリチュアル”と“スピリチュアリズム”
は、共通しているものは多いけれど、こうした根本的なところが
違うと言いたいんです。
根本的なところが違うと言うことは、全てが違うことになります。
地上生活で大切なのは、自分の運気を上げることじゃなくて、
人の役に立つことなんです。
ところが、スピリチュアルは他人のことより、自分の浄化、
自分の運勢、自分の幸せ、自分の能力、自分の、自分の・・・
ですから。」
「そう言われたら、確かにそうですね。
あ、スピリチュアリズムでは、『アセンション』のことはどう
言っているんですか?
実は、それが一番聞きたかったんです。」
「スピリチュアリズムには『アセンション』という言葉はないんです。
というより、内容としては、スピリチュアリズム自体がアセンション
みたいなものです。
元々アセンションという言葉は、1999年のノストラダムスの
大予言が外れた後に出てきた言葉なんです。」
「ということは、最近の言葉なんですか。」
「そういうことになります。
人間っていうのは、よほど終末というのに不安を持っているもの
なんですね。
それをマスコミが煽って人々の興味を引き、商業ベースに乗せて
いると言っても過言ではないと思います。
1つの終末論が外れると、次の終末論を探し出してきて、それに
備えようとする。
そうしたことを話題にした方が、儲かりますからね。
マヤ文明の予言なんかもその一例です。」
「マヤ文明のことは、テレビの特番で見ました。
その子孫が生き残っていて、その人が言うには、何も起こらない
って言ってました。」
「僕も、世の中で言われているような大きな変化は、何も起こ
らないと思っています。
それと、アセンションという語句は、アメリカのCIAが、
世の中にどれぐらい広まるのかを見るために、試験的に使い始めた、
という説もあるぐらいです。」
「そうなんですか。」
「ニューエイジでは、大勢の人が霊的なことに興味を持って、
精神世界が向上することで、霊性に目覚める人が増え、誰もが
霊能力とか超能力を当たり前に使えるようになる、と言っています。
アセンションの導入期として、直観力に優れた人がどんどん出現
しているらしいのですが、そういう人達をインディゴとか
神人と言うらしいです。
ニューエイジでは、神人が増えることによって、争いのない、
平和で調和のとれた世界が訪れる、とも言っているんです。
そして、この神人の数が臨界点に達すると、三次元から五次元へ
移行する、つまり、これが本当のアセンションだと言うこと
らしいんですけどね。
アセンションによって、普通の人が神人になるとも言われています。
もちろん、人によって見解は違うから、僕が今言ったことが全て
ではないし、正しいかどうかも分からないんですけど。」
「へえー、すごいですね。
2012年の終わりに、次元が上昇するって言ってました。
もうすぐですよね。」
「そう言われているみたいですね。
でも、それはどうかな。
僕は、最近生まれた子供の大半が、感性の優れた神人だとは
思えないし、世の中がそんなに一気に変わるとは思いません。
今まで泥棒していたような人が、2012年の終わりに一気に神人に
なったり、それに、普通の人が一気に霊能者になるなんてこと、
あり得ると思いますか?」
「良くわからないんです。
それで、加藤さんがスピリチュアルに詳しいと聞いたので、
ぜひ会ってお聞きしたいと思っていたんです。」
「“スピリチュアリズム”というのは、イエスを中心に作られた
霊団がプロジェクトチームを組んで、人間の霊性が向上すること、
魂が成長することを目的として、活動していることなんです。
このプログラムの準備には200年以上の年月がかけられ、
その後、霊団が地上に働きかけることによって、本格的に地上の
人間の魂が開花するための運動が始まり、今に至っています。
これが本当の地球浄化のプロセスであって、アセンションです。
だから、“スピリチュアリズム”が“アセンション”そのもの
だということです。」
「ということは、スピリチュアルで言われるずっと前から、
スピリチュリズムとしてアセンションが始まっていたと
いうことなんですか?」
「ええ、そうです。
それと、アセンションは、地球全体が一気に次元上昇すること
じゃなくて、1人1人の魂が個々に成長し、グラデーション的に
徐々に上昇していくんです。
そして、その成長は、永遠に続いて行くんです。
だから、努力もしないのに、一気に次元が上昇するなんてことは、
あり得ないんですよ。」
「なるほど・・・そう言われてみると・・・あり得ないですよね。」
「シルバーバーチが言うには、霊団に所属している進化霊だけでは
何もできないから、地上で道具になってくれる人が必要だと
言っています。
霊団の道具となって、死後の世界のこととか、霊的真理を一人
でも多くの人に伝えたり、苦しみの意味とか、魂は永遠だとか、
そういうことを知らせて、多くの人の魂が開花して、成長に繋げる
ことが、人類全体の浄化、更には地球の浄化ということになる
からです。
“スピリチュアリスト”というのは、そうした目的と意義をよく
理解して、霊団の道具となって、地球浄化の手伝いをする人の
ことなんです。」
「なんだか、すごいお仕事ですね。」
「魂が開花する人間が増えれば増えるほど、地球の浄化は
加速していきます。
そして、他人の成長に携わることで、自分が成長するし、
たとえ生きている時に報われなくても死後は必ず報われる
と言っているんです。
実際には、僕自身はすでに報われていると感じているんです
けどね。」
「他人の成長に携わることが“利他”ということなんですね。」
「そうです。」
「周りの人が加藤さんのことをどう言っているか知ってます?」
「変人でしょ、知ってます。」
「みんなに受け入れられなくて、嫌じゃないですか?」
「うーん、別に何とも思わないです。
無理に話を合わせようとすると、頭が痛くなるから、変人で
付き合いにくいという印象を持ってもらっている方がちょうど
良いぐらいです。
だって、わざわざ誘いを断らなくても、周りの方が敬遠して
くれますから。
回りと同じような享楽的な生き方はしたくないんですよ。」
「私も地球の浄化を手伝えますか?」
「もちろんです」
「何をしたらいいんですか?」
「まずは、霊的真理を学ぶことから始めるのが一番。
それから、何でも良いから、人のため、動物のため、自然のため、
つまり自分以外のために、自分ができること、正しいと思うことを
一生懸命すればいいんです。
知識と実践は両輪ですから、どちらが欠けても成り立ちません。
どちらも大切なんですよ。」
「わかりました。
お勧めの本ってありますか?」
「僕としては『シルバーバーチの霊訓』がお勧めだけど、他にも
いろいろあるから、本屋に行って自分で探してみたらいいです。
ただし、本を選ぶのに気を付けなければいけないことがあるん
です。」
「どこに気を付けて選んだらいいんですか?」
「今から言う事をメモしてね。
まず、 “利他”の大切さを説いているものを探してください。
自分の功績とか、素性を自慢げに表しているものはパスです。
もちろん、現世利益を煽っているものは問題外です。
そうしたものは全てイタズラ霊に影響されていますから。
他にも注意事項はたくさんあるけれど、とりあえずは
こんなところで探してみるといいかと思います。」
「わかりました。
今から本屋に行って、自分の目で見てみます。」
「今日僕が話したことだけど、納得できなかったら受け入れないで
ください。
盲信は危険だから、自分でしっかり考えて吟味してほしいんです。
でも、この僕で良かったら、分からないこととか聞きたいことが
あったら、いつでも電話ください。」
☆ ☆ ☆
加藤さんと別れてから、唯香はその足で大きな本屋に行ってみると、「精神世界」というコーナーが設けられていて、そこには宗教書がズラーッと並んでいた。
あまりにも精神世界の本が有り過ぎて、どれが良いのか、どれがイタズラ霊が関与しているのか、なかなか見分けがつかない。
立ち読み程度じゃ見分けるのは難しいのかもしれないな。
一番無難なのは、加藤さんが言っていた「シルバーバーチの霊訓」かも。
パラパラとめくって中を見てみたら、「納得のいかないことは受け入れる必要はありません」という箇所が目に入った。
あ、加藤さんが言っていたことと同じだ
でも、これって大切なことなのかも。
確かに、盲信はいけないもんね。
そう考えて、シルバーバーチの霊訓を一冊だけ買ってみた。
とりあえず、これを読んで、分からないことがあったら加藤さんに連絡を取ってみよう。
今まで何も知らなかった私が“スピリチュアル”を知って、今は“スピリチュアリズム”に移行しようとしている。
これもアセンションなのかな。
加藤さんって、良い意味での変人だったんだわ。
今日はお話が聞けて、本当に良かった。
明日、美砂にこのことを話してみよう。
どんな反応するだろう。
ちょっと楽しみ。
そう思いつつ、買った本をバッグに入れ、家路を急いだ。
唯香は、初めて地に足の着いた感じがしていた。
(end)
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