本当の大人


「大人は大変頭が良く博学で、常に優しく公平であり、大変尊敬出来る人達である。」



この「幻想」が脆くも崩れ去ったのは、私が小学校低学年の頃だっただろうか?

平気で生徒をいじめる教師、教師同士のいじめ、政治家は汚職まみれで、企業は不祥事だらけ…

一体、この人達は何者だ?

この人達は、ただの幼稚園児の集団か?



この世には本当の大人はいない!



それが、当時私が出した結論だった。

そして、絶望感と怒りだけが湧いてきた…

「ぼくの地球を守って」の小林輪のような、小生意気で、平気で大人に説教を垂れる、憎らしいマセガキになった。



その後、私は「霊的真理」との出会いで真実を知る。



全くその通り、この世には本当の大人は一人もおらず、大人に見えているのもあなたの言うように、幼稚園児の集団だったのだ!



なんだ、そうだったのか!

それならばしかたがない。

幼稚園児の集団ならば、人をいじめるのも、汚職まみれになるのも、不祥事だらけになるのもしかたがない。



では?

やはり本当の大人なんてどこにもいないのか?



違う!

いたのだ!

本当の大人はあくまで「この世」にはいないというだけの話だったのだ!

この世にはいない?

ではどこに?



「あの世」に!



大変頭が良く博学で質問には1秒と空けず完璧な返答が出来、常に優しく公平であり絶対に人の悪口を言わず、大変尊敬出来るのにもかかわらず決して驕り高ぶらないとても謙虚な人達が、「あの世」に何百億人といたのだ!



その事実を知った時、私の絶望感は希望に変わり、怒りは温かい気持ちへと変わった。

と同時に、私も自分が批判して来た幼稚園児の一人に過ぎないという事実に気付く。



謙虚に生きなければならない真実を、悟る。



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霊的故郷